みぃちゃんの手のひらの上

峯岸みなみさんを追っかけながら、いろいろしていく話。

優待利回り80%越え!? - 【2694】ジー・テイスト(G.taste)

実家に帰ると、たびたび足を運ぶ焼肉屋があります。

「そういえば、この店、優待券とか無いのかな?」と、

ふと思い、調べてみた。

そうして出会ったのが、この銘柄。

愛知県に本社を置く、株式会社ジー・テイスト

https://messe.nikkei.co.jp/files/FC2759/1-201501101206170063.jpg

2017年7月15日現在、株価は82円であり、優待利回りは(私の場合)87%程度になる計算になります。この記事では、ジー・テイストの企業情報、優待情報、バリュエーション分析をしています。個人の趣味の範囲で行っているので、あしからず。

 

 

企業情報

 証券コード:2694

 企業名:株式会社ジー・テイスト

 市場:JASDAQ(スタンダード)

 時価総額:約161億

 業態:小売業

 

ジー・テイスト(G.taste)は、昭和34年に創業以来、食のパイオニア企業として、
日本の食文化への貢献を目指し、創造・革新を進めてきているようです。

外食産業・教育産業と多業態に展開しており、外食チェーンを56ブランド、海外を含め640店舗展開している会社です。

神戸興産とも2013年から業務提携していることも特徴です。

 

決算短信によると、セグメントとしては

  • 外食産業
  • 教育産業

 に分けられており、売上、営業利益ともに93%程度が外食産業でした。

外食産業

寿司業態、海鮮居酒屋業態、居酒屋業態、焼肉業態、ファストフード業態、レストラン業態に展開しており、このセグメントで93%の売上をあげています。

ブランドとしては、以下のようなものを展開しています。

とりあえず吾平焼肉屋さかい平禄寿司おむらいす亭アントニオ猪木酒場村さ来、ちゃんこ江戸沢、平禄寿司長崎ちゃんめん、あげてんや、えん屋、大阪カルビ、など

その他、

  • コンサルティング事業(飲食店のマネジメント、覆面調査事業の運営)
  • 食品加工事業(おせち料理をはじめ、ハムやケーキなど贈答品の製造)
  • 店舗デザイン・施工事業(主に自社外食店舗の新規出店やリニューアルを中心に、デザイン・設計・施工・施工監理といった、店造りに関連した一連の業務 )

などの事業も行っているようです。

教育産業

英会話スクール「NOVA」、個別指導学習塾の「ITTO・みやび個別指導学院」をフランチャイズ展開し、全国に100校舎以上を運営する教育業界のメガ・フランチャイジーとして、会社ホームページでは紹介されています。

 所感

「炭一鉄」、「長崎ちゃんめん」、「中国料理敦煌」などが実家の近所にあるため、意外と親近感のある企業でした。これらのチェーンが、まさか同じ企業が運営していたとは、つゆほども知りませんでした。「ITTO個別指導学院」も、目にするので、定性的ではありますが、けっこうブランド展開を頑張っている企業だな、というな印象でした。

 

ジー・テイスト(G.taste)の株主優待

2017年5月現在の情報を基に書いています。

1単元(100株)保有の場合

  • (3月末)15%割引券 2枚
  • (9月末)15%割引券 2枚

と、年2回の配当があるようです。

複数単元保有の場合

さらに、複数単元保有することで、その保有数に比例して

  • 割引券の枚数が増える。(1万株以上で20%割引券5枚×2回)
  • 株主優待券が貰える。(6万株以上で年間合計3万4千円分)

のように、もらえる優待が増えるようです。

なお、詳細や最新情報については、公式HPにてご確認をお願いします。

長期保有特典

長期保有特典があるようです。

2年以上保有、かつ、1,000株以上保有すると20%割引券が、さらに2枚多くいただけるようです。

所感(優待利回りについての考察)

私の家族の場合、「炭一鉄」にて毎回1万円以上の支払いになっています。支払い金額を1万2千円として、1単元を保有した場合の優待利回りを計算してみます。(手数料は考慮してませんが誤差の範囲です)

今回の場合、優待利回りは

(優待利回り)

  =(優待割引で得する金額)÷(保有に必要な経費)×100

で計算できます。

優待割引で得する金額、保有に必要な経費のそれぞれを求めてみます。

(優待割引で得する金額)

  =(支払い金額)×(割引率)×(優待券の枚数)

  =(1万2千円)×(15%)×(4)

  =7,200円

保有に必要な経費)

  =(株価)×(株数)

  =(82円*1)×(100株)

  =8,200円

 以上より

(優待利回り)

  =7,200円÷8,200円×100

  =87%

 となり、なんと優待利回りが87%という計算に!!

 

勿論、優待割引を適用する支払金額によって優待利回りは変化します。我が家の場合、ほぼ1年で元が取れる計算になりました。捕捉ですが、1回あたりの支払金額の平均が1万4千円を超えると優待利回りは100%を越えます。飲み会の幹事などをやることになり、大きい金額(5万6千円以上)を支払う場合は、たった1回の利用で元が取れてしまいますね。

1単元の取得に必要な金額も小さいので、バリュエーション(割安度の判断)や信用リスク(倒産しないかの判断)もそれほど心配せずに取得できそうです。

さて、ジー・テイストの優待は、保有株数をより多くし、グレードがあげた場合どうなるかという計算もしてみました。我が家で1,000株保有した場合、およそ10%程度という結果になりました。十分に高い優待利回りですが、やはり1単元が最も効率的に見えます。我が家の場合では、複数名義で1単元保有したほうが良さそうです。

しかしながら、82円という小さな額面。また、0.5円(配当利回り0.6%)とスズメの涙ほどですが、ここ数年、しっかりと配当金も出ています。スケベ保有しておく、マネーゲームの妙味もありそうに思いました。 (成長性に関しては、調査段階です。。)

 

バリュエーション比較

競合他社との比較を行ってみます。

競合他社の選定方法は

  1. 同じ業界で優待株として有名な銘柄
  2. 四季報で比較会社として挙げられているもの

としました。

比較する指標は、時価総額(MC)、EPS、実績PER、PSR、配当利回り(DY)とします。それぞれの値の参照元は、Bloombergです。

CD CN MC EPS PER PSR DY
2694 ジー・テイスト 161 -0.7 - 0.59 0.61
2702 日本マクドナルド 5,963 98.9 45.3 2.53 0.67
7522 ワタミ 555 -46.9 - 0.52 0.38
9828 元気寿司 203 49.9 46.0 0.58 0.52
8207 テンアライド 106 -11.0 - 0.67 -
3097 物語コーポレーション 332 285.6 19.4 0.77 1.27

 

時価総額(MC)の比較

外食産業の雄・日本マクドナルドは、さすがに圧倒的に大きいですね。この規模まで成長・人気化すると、株価は37倍程度の水準まで成長しても良さそうです。ワタミ規模なら3.4倍、元気寿司規模なら1.2倍程度ですね。

PERの比較

日本マクドナルド、元気寿司あたりをみてみると、飲食業界では40倍程度まで買われていそうです。株主優待が株価の下支えをしている、ということでしょうか。

実績PERを用いており、ジー・テイストは前期赤字だったようなので値無しです。予想PERでは、およそ90倍程度のようです。同業他社平均を40倍とすると、90倍は割高になりますね。

PSRの比較

赤字企業を比較するときに使いやすい指標と言われているこの指標。

「なるほど、確かに!」と納得してしまいました。日本マクドナルドを除けば、PSRは0.6程度が平均になりそうです。PSR1以下というところに、飲食業界は薄利多売ということが窺えますね。ジー・テイストは、PSRの観点では可もなく不可もなく、といったところでしょうか。

しかし、日本マクドナルドの異常な高さは何なのでしょうか。ちょっと調べてみる価値はありそうです。

配当利回り(DY)の比較

この表を見る限りでは、配当利回り0.6%というのは可もなく不可もなくといった水準といえそうです。ジー・テイスト、過去3年に配当を出しており、2016年については赤字でも配当を出していました。会社予想を信じるのであれば、黒字化され配当も維持されそうです。

バリュエーション比較まとめ

以上の観点からでは、ざっくり言うと、今の株価は適正水準にありそうです。特に割安というわけでも、割高というわけでもなさそうです。あえて、それぞれの項目では特筆しなかったのですが・・・割安感のある銘柄がありましたね。

 

まとめ

私としては、優待株として1単元のみ保有しておこうかなと考えて居ます。割安感はないですが、そもそもペニー株なので、さっさと購入するのもアリ?

それ以上、保有するかはファンダメンタルズについて、きちんと調査し、今後の成長ストーリーが描けるかどうかですかね。現状、この銘柄に対しては、これ以上の触手が動きそうにない。。。

小学校で英語が必修化されて、英語学習塾が伸びる!みたいなストーリーを語っている人がいらっしゃいました。しかし、教育セグメントは7%しか占めていないんですよね。たとえ教育セグメントが3倍に成長したところで、全体へのインパクトは20%程度でしょうか。うーん。。。

*1:2017年7月14日の終値の株価